海にまつわる怖い話をまとめています。

海にまつわる怖い話まとめ(海怖まとめ)

part019

唸る宝物

更新日:

453: 本当にあった怖い名無し 2013/10/20(日) 14:06:12.90 ID:fu+k62PP0
漁村の話です。

父から聞いた話です。
戦争中、紀元二千六百年記念行事の際に、漁村の神社を新しくするという事業が行われたそうで
す。そのために、神社の宝物殿のものを他の場所に移す作業が必要になりました。たくさんの人
間がそれに関わるというのは、なにかと都合が悪い(盗まれたりする)というので、村の若者
(当時は子沢山だった)のなかから三名の二十歳まえの男が選ばれたそうです。そのうちの、
一人から、父が聞いた話なのですが。
宝物を移動させるのですが、それほど多くなく、1つ、古い木箱(船の荷造りのために作るよう
な箱)が特に重要だと神主が考えていたそうです。その木箱は非常に重く、とても三人では持ち
上げることも、移動させることもできない。それで、その宝物殿から、丸太で簡単なレールを敷
設し、その上を滑らせて、移動させたそうです。三人しかいなかったので大変な作業だったと。
話をしてくれた人が言うには、その木箱は、常に「唸っていた」ということです。箱から音がで
ていた、ということらしいのですが。また、初夏というのに箱は非常に冷たかったそうです。
木材はふつうは温かい(断熱性があるということでしょうけど)のに、それが冷たいといのも
変だったと。その三名は、作業を終えたあと、どのようなものを移動させたかを口外することを
禁じられたそうです。その後、その三名のうち、二名は出征して戦死し、遺骨は帰ってこなかっ
たとのこと。残りの一名は病死したとのこと。身体全体に斑点が浮き出てやせ細って死んだそう
です。天然痘ではないか?と最初に診察した近くの町の医者は、疑ったそうですが、その後、
まったく噂にならなかったし、なんの対策もされなかったそうです。
その宝物は、今も村の神社にあるかもしれません。私も、知人も、家族の者もそのようなものを
見たことはないのですが。

出典:http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1360142443/

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