友人の祖母宅へ一緒に遊びに行った時のこと。
佐渡にある祖母宅へは、新潟からフェリーで行った。
フェリーなんて乗る機会ほとんどないので、友人と自分はかなりはしゃいでいたと思う。
映画の『タイタニック』がヒットした後だったこともあり、自分らは例のポーズをするため外へ出た。
時間ははっきり覚えてないが、日は沈んでいた。
例のポーズをし終え、満足した自分らはそのまま船の先端部分で語り始めた。
真っ暗な海はどこまでも続いてそうだった。
しばらく語り、ふと正面を見た。たぶん友人も見ていた。
正面よりもちょい右に男性が立っている。
前にも言ったが、自分たちは今フェリーの先端部分にいる。
フェリーの高さも考えると、海面から数メートルの位置に浮いていたんだと思う。
よく見ると、男性は腰から下がなかった。
茶色のスーツを着ていたが、顔はよくわからなかった。
ぼんやり見ていると、男性がこっちに向かって来た。
友人も自分も身動きできない。
突っ立ってると、友人と自分の間をスッと抜けていった。
友人と目が合い、「何?今の」となった。やはり同じものを見ていたようだ。
怖くなりそうだったのであまりそれについては語らなかったが。
やっぱり海で亡くなった人なんだろな。
海での霊体験はこれくらい。このスレ見てて思い出した。特にオチなくてすまん。