海にまつわる怖い話をまとめています。

海にまつわる怖い話まとめ(海怖まとめ)

part019

僧侶が来ると誰かひとり死ぬ

更新日:

606: 本当にあった怖い名無し 2013/11/11(月) 16:38:58.61 ID:i9wwrjQx0
海の話です。

本土の漁村の沖には島があり、そこにも人が住んでいました。比較的大きな島で、全体に集落が
五つほどありました。その島の最も大きな集落に、ある日、托鉢の僧侶がやって来ました。
初老で痩せた彼は、静かに家の前に立って経を唱えます。なにがしかの施しをするものもいま
したし、無視するものもいました。彼は、無視されたら、静かにその家の前を立退き、次の家に
いって経を唱えながら立つのです。そうして、集落で一軒一軒まわって、次の集落に徒歩で向か
います。十日ほど見かけられましたが、その後、姿を消しました。ああ、船で本土に帰ったのだ
な:と皆思ったそうです。
直後、島のAさん(男)が死にました。年寄りでもなく元気だったのに急に熱をだして死んだ。
それから1年経って、またその旅の僧侶が島にやって来ました。一年前と同様に、島の集落を
一戸一づつ回りました。すでに秋口になっていました。彼が去ると、今度は、Bさんが死にました。
Aさんとは別の集落の人です。村人たちに噂がたち始めました。
(つづく)

607: 本当にあった怖い名無し 2013/11/11(月) 16:40:44.25 ID:i9wwrjQx0
(つづき)
「あの坊さんは、どこからやってくるのだろう?」各集落の人が会って話をしても、だれも
その僧侶を船に乗せてきたものがいないのです。さらに、彼らはこのようにも考えました。
「あの坊さんが来ると、必ず島のものがだれか一人死ぬ」と。
三年目に、また僧侶がやって来ました。島の人々は恐れ、不安が広がりました。二度あることは
三度ある。また、誰かが死ぬのではないか?一体、この僧侶はどうやって島に来て、どうやって
帰っていくのか?島のどこに寝泊まりしているのか?もうこの僧侶に施しをするものもいません
でした。家のなかから厳しく、「なにもでないぞ!」と叫ぶのが常でした。島の人々は、僧侶の
寝泊まりしている場所をさがしましたが、どこにもそのような跡はない。僧侶のあとをつけてい
く者もいましたが、彼は山の斜面を驚くような速さで登って行き、追手を振り切ります。その後、
島の裕福な家の長男が死にました。島の人々は、本土の村で、真剣に僧侶について訪ねました。
だれが島に彼を連れてくるのか?しかし、どの村でも「そんな坊さんは見たことがない」
といいます。何年もそのような僧侶はどこにも来ていなかったのです。
(おわり)

出典:http://maguro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1360142443/

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