てなわけで、久々にカキコ。
またもやまったり、トロくいくので、嫌なかたは飛ばして下さいませ(スミマセヌ)
皆さんは『夜さで』ご存知ですか?
多分、うちの方言なんでしょうけど、説明しますと、夜にニナ貝やら子サザエやらを浜辺に取りに行くんですけど。
夜になると、昼間深めの所に潜んでいる貝やらが、ワラワラと浅い所に上がってくるんですね。(何でかは知りません)
『夜さで』に行くのは夏のみなんですけど、(やっぱり冬は水が冷たいからかとおもわれ)夏の夜の海って、昼間よりも水温が高いんですよね。(これも何でか知らないけど)
浅い所だと温水プールなみでして、子供心にも気持ち良くて嬉しい。→続く
ただでさえ、膝下位の所に、それはもう踏み場も無いくらい貝がいるので、潜る必要は無いんですけど、小学生の身長位の深さの所までいくと、サザエなんかも結構大物なんですよね。
私や弟は子供だったので、やっぱり海に入ると「泳ぎたい!」と思ってしまい、懐中電灯片手に暗い海に頭までつかり、大物を狙うわけです。
それは、うちの父も例外無く(←子供と一緒の父なのです)
懐中電灯片手に、真っ暗な海中を探るというのは、なかなかスリルがありました(今にして思えばよくそんなことできたな、と)
懐中電灯で見える範囲ってのは、空気中とは違い海中ではかなり限られますから・・・→前置きナガイナー
ニナ貝なサザエは結構岩に生えた海藻の下あたりにいることが多くて(日本海側と太平洋側は違うと聞いたことがあるんですが、うちの田舎はそうです)父はその時、自分の身長位の深さの所で海藻をかき分けて、大物を狙っていました。
潜りながら髪の毛のような細い海藻をかき分けているうちに、
「ガリッ」
と何かに咬まれたそうです。
「チッ、海蛇かアナゴか!?」
とその咬んだものの正体を突き止めるべく、ライトでその辺りを照らすと・・・
海中に揺らめく髪の毛の真ん中に、目を見開いた『カオ』があったそうです。→もう少し続く
その時私達は、なぜ急に帰る命令が出たのかもわからず、ブーブーと文句をたれて家に帰ったのですが・・・
父の人差し指には人間が奥歯で咬んだような咬み傷が残っていました。
「あれが、えべっさん(水死体)か、へんなバケモンみたいなもんかは解らん。でも、あげなもん夜の海中で発見したら、心臓が止まるだら(爆ワラ)」
そんな父をみて、あんたの心臓が止まらなくてよかったよ、そして見たのが私じゃなくてよかったよ、と思う私でした。
→水死体なら、どっかに報告とかしなくていいの?と、私が思ったのはずいぶん後の事でしたが。
実際あったことではあっても・・・
あんまりオモシロクナイし。
すいません。さげてないし。