373: 本当にあった怖い名無し 2011/03/02(水) 06:37:32.71 ID:FLYv4vqhO
それでは中学生の時に経験した話を。
夏休み直前のとても暑い日に俺は1人で海釣りをしに行った。
釣り場所はいつも決まって漁師達の船が泊めてある小さい漁港。船に悪戯するんじゃないかと不審がられるので他の釣り人は滅多に来ない。
その日も(邪魔者は無し。快適快適)と、階段を降りて行くと尋常じゃない異臭がした。
鼻を押さえながら異臭の出所を捜すと船と船の間に何か浮いている。
「うえ!デブが死んでる?!」直視出来たのは数秒だが、そいつは四肢が千切れ気味の土左江門だった。
とにかく顔を背けないと臭いが強すぎるし、なんだか目もヒリヒリする。
374: 本当にあった怖い名無し 2011/03/02(水) 07:25:49.05 ID:FLYv4vqhO
遺体に背を向けていると上から声がした。
「すいませーん」振り返ると車に乗った女性が見えたんだが、あまりの異臭にまた背を向けてしまった。
「なんだ子供じゃないの~wクスクス」みたいな話し声がしてすぐに車は走って行ったが、今度は10メートルも離れてない砂浜で3人の女性が遊びだした。
海に入ってパシャパシャキャーキャーしている。
すぐ教えてあげたかったが水着の女性に声をかける度胸は中学生の俺にはない。
俺が出来ることはこのデブの存在を気づかせないこと。
俺は必死に漂う遺体を釣竿と網で押さえた。大した時間ではなかったんだろうが、長く感じた。
彼女達が無事帰るのを見届け心底安心し、そしてふと気がついた。
こいつは人じゃない。裏返しになってた海亀の遺体だと。
「すいませーん」振り返ると車に乗った女性が見えたんだが、あまりの異臭にまた背を向けてしまった。
「なんだ子供じゃないの~wクスクス」みたいな話し声がしてすぐに車は走って行ったが、今度は10メートルも離れてない砂浜で3人の女性が遊びだした。
海に入ってパシャパシャキャーキャーしている。
すぐ教えてあげたかったが水着の女性に声をかける度胸は中学生の俺にはない。
俺が出来ることはこのデブの存在を気づかせないこと。
俺は必死に漂う遺体を釣竿と網で押さえた。大した時間ではなかったんだろうが、長く感じた。
彼女達が無事帰るのを見届け心底安心し、そしてふと気がついた。
こいつは人じゃない。裏返しになってた海亀の遺体だと。